3:表面加工の難しさ
てなわけで、前回の問題点だった、「なんも入力装置皆無」「脇ボタンすら押せない」を 解消しつつ、水転写シールでロゴ印刷をすべく、少し薄型で設計します。

前回シリコン型をとったものからキャストして、 デザインナイフで荒削りしたあと、表面を40番とか荒い紙やすりで削ります。

で、その後、例によってエポパテと

もりもり君でキャストを補修します。
あとは、200番、500番と番数を上げて研磨したあとに、サーフェイサーを吹きます。

一回目のサーフェイサは傷を浮き立たせる為な意味合いで あとは、1000番とサフを繰り返して傷を消します。

サーフェイサを塗った直後に消えたと思った傷も、乾くと出てきちゃいます。 シンナー系の液体は、乾くとものすごく体積が減るので、乾くとモリッと傷が浮き出てしまいます。
(5日位乾燥させるとさらに隠したはずの傷がでてきちゃうのです。)

でまぁ、イロイロあって、ぴっかーん。って感じに。ここまでは、前回までと同様です。

ボタンギミックは、簡単に、型取りで余ったシリコンを薄く切ってこんな感じに 瞬間接着剤で固定します。

で、出来上がり。

さてはて、ここからがメインイベント!
前回、マスキング塗装で限界を感じたので、今回は転写シールとプリンターという文明の利器を 使って綺麗ロゴ印刷にチャレンジです。

タトゥーシールとも言ったりします。普通にインクジェットプリンタで印刷した後、 貼り付けて、水でこする事で転写する事ができる用紙。A4サイズ2枚入りで1000円弱

普通紙にテスト印刷。うまくいったら本チャン用に印刷します。転写する際に、構造上 左右反転するので、印刷の時点で左右反転しておきます。

普通のインクジェットプリンタは、白インクがありません。
下地が白ってのが大前提で色を発色します。 簡単に言うと、原画で白の部分は、色を塗らないんですね。
なので、転写シールのような、下地が透明なものの場合、 「シールを貼る対象は、白い必要がある」という制約が発生してしまいます。
たとえ赤い印刷をしようとも、やはり、シール下地自体が透明なので、貼る対象の色が 影響してしまうのです。

とまぁ、そんな事に気をつけつつ、どんな感じに貼るか決めたら、さっそくペタリ。

ぬぅ。やってはみたものの、継ぎ目が結構目立つ。 さらに問題なのは、シールの粘着成分が非常に強力で、境界部分にホコリがすぐついちゃいます。 そして、取れない取れない。下地が白なだけにやたら目立つし。

しかも、曲面に貼るのは案の定難しく、端っこはシワになっちゃってるし。

でー。もちろんクリアは上から吹いたのだけども、薄かったらしく、1日持ち歩いただけで、 こんな状況に。orz

というわけで、全部貼りなおし。意外と粘着性が強くて、綺麗に落ちません。 やすってるうちに、サーフェイサー部も切り崩しちゃって結局サフ塗りからやり直しです。

でまぁ、教訓を生かして、
ごみ付着を防ぐ為、貼ったら即クリアを吹く。というか、段差を消す為にも 相当厚く塗らなくてはいけないので、いっそのこと筆塗りでいいかも。どうせ2000番くらいで 塗った後に表面削るし。
あと、フチを目立たなくさせるためには、印刷ぎりぎりをカットする。余計な透明部分を 残さないって事ですね。

普通紙に、試印刷したものを切ってデザインを考えます。どんな感じに貼ったもんか。

で、完成。張る面が広いと難しいのでちっちゃくしたーとかいうのはヒミツだ。
あと、ボタンパーツは、ガンプラとかの補修パーツで近いものを探してきて使うのが簡単。 小さい球形とか綺麗に作るのすげぇ難しいですから。

総評ー
今回はメンドーってことで型取り>キャストしないで、原型をそのまま使いました。
これ、大失敗。やっぱり脆いので使っているうちに割れちゃいました。
さらに、10日目にして、塗装が引けてきたのか消したはずの傷が浮き上がって見え出して きちゃいました。やはりメンドウでもキャストするべきだと。
あと、転写シールがA4サイズだったんで、バリエーションもイロイロ作れるしね。 型とっておけば。
そんなわけで、考える所がいっぱいの携帯ケースもコレにて終了。
残念ながら、モックの方がもう再起不能な感じなので、新作を作るのは無理っぽい。あとは、 実機にサランラップでも巻いてかなぁ;
とにもかくにも、ここまでのお付き合いありがとうございました。